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"なにしろ気候が比較的よく、交通の便がよく、物価が安い。親日的で中国語を話す機会に恵まれている等々”なんです。
少し詳しく説明すると
北京や上海に比べると、下記にあるようにかなり暮らしやすく、勉強にも有利です。
@気候:比較的温暖で暮らしやすい。一番暑い8月の平均気温24.2度、一番寒い1月の
平均気温-4.9度。夏は結構暑いが、東京や大阪ほどでなく、それも比較的乾燥して
いるのでしのぎやすい。気温は北京より低いし、湿度も上海よりぐっと低い。春、秋
は温暖で気持ちいいが、日本に比べ短い。冬は-10度になる日もあるほど、かなり寒い。
それでも北京ほど寒くはない。しかし、全住居にスチームがはいっているので暖かく、
日本の家より快適である。寮などスチームの設備が古いと十分暖かくないが、普通は
エアコンも完備しており併用することができる。いずれにしても、気候的には北京や
上海より恵まれている。
APM2.5:北京などと比べ状況はかなりいい。全くないわけではなく、日によっては、遠方
を見ると若干かすんでいるのがわかる程度。一般の人にとっては全く気にならないレベル
である。
B言葉:普通語は北京語と東北の言葉がもとになっており、大連の言葉も普通語に比較的
近く聞きやすい。方言も話されているが、他の地域と比べ、訛りは強くはない。
上海、広州、福建等で話されている方言は外国語扱いされるほど異なっていて、中国人
でさえわからない。
C日本との関係:長年にわたり日本との関係は深い。日本が統治していた時代もあり、まだ
日本が造った建物などが多く残っている。現在は多くの日本企業が進出してきており、
日本人も多く住んでいる。日本に対する印象もよく、大変親日的である。日本語を話せる
人や勉強する人も多い。
D会話サークル(日語角):日本人と中国人がお互いの言葉を教えあるサークル。制約
や条件は何もなく、料金は原則無料。このようなサークルが街にいくつかあり、大変盛ん。
大連は北京、上海と比べると小さな街なので、来る人とたびたび顔を合わすことになり、
友達になり良い交流ができる。中国語を上達したい人にはもってこいの場所です。
E食べ物:大連は海に面しているので、海鮮料理が名物。ヒラメ、クロソイ、アイナメなどの魚、
赤貝、アワビ、ウニ、などの貝類、えび、カニも豊富です。高級レストランでなければ、
比較的安く食べられ、味もいい。
しかし、一般には東北料理を中心とする普通の中華料理が主です。ローカルレストランで
食べると安くておいしい。なかでも、肉、 野菜、海鮮等の串焼き、自分たちで色々
な食材を入れて煮込みながら食べる火鍋、などが大連の人には人気があります。日本人にも
よく食べられています。
また、通りにはよく各種肉まんやワンタン、小籠包などを売る店があり、これもなかなか
安くておいしいです。
日本料理店も多くありますが、日本人が行く、味がマアマアの店はやはり高い。
そしていいのがお米。日本の影響か日本と同じジャポニカ米系のお米が主で、レストラン、
食堂で出すご飯も日本と似ており、全く問題ありません。自炊するならば、スーパーや穀物店
で安価で買えます。香港、広東省等南部では細くパサパサしたご飯が主なので日本人には
向きません。
F学食:大連に限りませんが大学の学食は圧巻です。多くの業者が中国の色々な地方の料理を
安く提供しています。安くて比較的美味しく、量も多い。韓国や日本の料理もある。大学に
よっては各種の料理を取って、重さで値段の決まるものもある。いっぱい取ってもせいぜい
15元(230円)位である。
G物価:日本企業が大挙して進出してきた20年前ほどではないが、まだ安いです。 日本や
北京、上海と比べてもかなり違います。特に食料、衣服、交通、生活用品などの生活必需品
が安い。路線バスはどこまで乗っても1〜2元(約15〜30円)、タクシーは初乗り10
元、食料品はもよりスーパーでも安く買えるが、街の所々にある、ローカルの青空市場なら
新鮮な食料品がより安く買える。衣類はブティックやスーパー等では高くなったが、ローカル
な市場や店ではまだ安い。外食は街の食堂(ローカルのレストラン)なら麺類10元、おかず
とご飯で20元程度で食べられる。ローカルの店といっても、比較的清潔で、日本人が十分食べ
られる店が多い。
H交通:タクシーは安く比較的すぐつかまる。スマホのアプリを使えばより便利。バスは路線が
多く、また本数も多いのでどこに行くにも安くて便利。地下鉄は街中の少し離れたところに
行くのに便利。料金もバスほど安くないが、1.5元ぐらいからで、日本よりかなり安い。
郊外へ行く電車もあり、旅順や金州、日本企業が多い開発区にも簡単に行ける。
路面電車は重要路線のみの運行だが。昔の日本統治時代のものも一部走り、レトロな雰囲気
醸し出している。
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